モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

“箱入りアンプ”と“箱入りチューナー”

アンプ用のウッドキャビネット

新たに手に入れたコントロールアンプ用の奥行きの浅いタイプのウッドキャビネットです。Model 7 用とのことでしたが、寸法的には Model 3300にもピッタリな大きさになります。

これまでコントロールアンプ Model 3300 を入れていたウッドキャビネットにチューナー Model 125 を入れました。想定通り奥行きピッタリです。

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現在でも、70年代マランツの機器寸法に合うウッドキャビネットを製作してくれるところもあるようですが、経年の味や風合いを合わせたく、やはり「当時モノ」にこだわり、探しました。

これでコントロールアンプ、チューナーのどちらもウッドキャビネットが揃いました。

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ウッドキャビネットのレビュー

ウッドキャビネット自体は単純な構造です。前後がオープンになっている厚さ2センチ程度の板材でできた筒状の箱です。オーディオ本体の前面パネル部分が箱に収まることで、木製の額縁がついた状態になります。キャビネットの前面左右にはテーパーのついており、オーディオのパネル部分と一体感を演出します。

箱の基材はベニヤ板で作られ、後面(木端)以外(前面・側面・上面・下面)はアメリカン・ウォールナットの練付材(突板貼り、ともいう)で仕上げられています。

オークションなどではニスを塗って光沢のあるウッドキャビネットとしている例も見られますが、ウォールナットの素材感はオイルフィニッシュ程度の艶消しぐらいが似つかわしいと思います。

ちなみに70年代後半のモデルにはローズウッド仕上げのキャビネットもありました。こちらはウォールナットより赤く、硬い材質なので光沢感のある仕上げだったようです。

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裏側です。前面はパネルがピッタリ収まる形になりますが、後面はこのように箱と本体に余裕ができる状態になります。

Model 3300 は米国製、Model 125 は米国マランツの設計、日本国内(スタンダード工業)での製造となります。コントロールアンプは端子がたくさんありますが、各端子間に余裕を持たせた配置は非常に使いやすいです。

チューナー、レコードプレーヤー、DAC(NR1200のプリアウト)をつないでいます。つかっていないINPUT端子にはオヤイデの「RCA端子ピンプラグ」をつけました。

 

音も高級感アップ?

古典的ですが秀逸なダイヤル配置のパネルデザインのマランツ3300。ウッドキャビネットに入ることで高級感が出ます。見た目が変わるだけで、出てくる音が変わらないのですが、そこはオーディオの世界。見た目の変化で音の印象もゴージャスなものに感じ・・・なくもありません。(個人の感想です)

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現行品のオーディオはほとんどが金属や樹脂躯体でシルバーやブラックの塗装。ウッドキャビネットに入ったオーディオはラックスマンくらいでしょうか。

電化製品、その中でもラジオやテレビ、ステレオといった装置が家の中で珍重された時代は、“家具調”が基本デザインだったのだと思います。一体型の家具調ステレオとか、懐かしいですよね。70年代オーディオの典型として、見た目も当時の姿に戻すことができました。