「ひばりジャズを歌う」と同時発売になったもう一枚の美空ひばりの復刻版ジャズアルバム。オリジナルは1961年。
美空ひばりの歌唱と、「原信夫とシャープス・アンド・フラッツ」の演奏。ビックバンドのゴージャスな演奏をバックに、お嬢の伸び伸びとした歌唱が光ります。
美空ひばりとジャープス・アンド・フラッツの関係や美空ひばりにとってのスタンダード・ジャズについて考察は数多の評論がありますが、最近のこの記事は秀逸でした。
A面
1.虹の彼方
2.クライ・ミー・ア・リバー
3.ククルクク・パローマ
4.アイ・ラブ・パリ
5.ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス(ボーナス・トラック)
B面
1.ラブ・レター
2.ブルーベリー・ヒル
3.セ・マニフィック
4.ダニー・ボーイ
5.匕首マック(ボーナス・トラック)
B面のボーナス・トラックの「匕首マック」!“あいくち”いわゆるドスですね。・・・原題“Mack the Knife”が「匕首マック」に訳されるこのセンスが時代を感じます。
“カミソリ後藤田”とか“ピストル堤”を連想させる邦題です。命名センスとしては“ピストル堤”方式ですね。
収録されている曲はすべて日本語詞。しかもモノラル録音です。
モノラル録音はスピーカーから出てくる音が濃く、美空ひばりの歌声が近く聴こえる。ステレオのリアリティとは違う表現の濃さ、生々しさを感じます。