モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

アナログ盤「ひばりジャズを歌う」

"お嬢" 美空ひばりが亡くなって33年も経つんですね。昭和は遠くになりにけり。

お嬢の33回忌となる6月24日に発売されたアナログ盤です。オリジナルは1965年(昭和40年)リリース。

 

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ジャケットデザインや解説、盤面レーベルまで当時のオリジナルコロムビア盤が復刻されているようです。帯のフォントももしかすると当時のデザインでしょうか。

 

A面

1.スターダスト

2.ラヴ

3.魅惑のワルツ

4.歩いて帰ろう

5.トゥ・ヤング

6.ペイパー・ムーン

 

B面

1.恋人よ我に帰れ

2.プリテンド

3.月光価千金

4.慕情

5.ロンリー・ワン

6.夕日に赤い帆

 

アナログ盤で聴く美空ひばりの歌声が素晴らしい。

サブタイトルに「ナット・キング・コールを偲んで」とあるように、スタンダードジャズの名曲ばかり。英語詞と日本語訳詞が半々ですが、どれもジャンルを超えて”美空ひばりの歌”として、そのものの良さを堪能できる名曲に感じられます。

低音域から高音域へ伸びやかに流れる歌声がビックバンドジャズの演奏に負けない、存在感のある歌として聴こえます。

湯浅学のライナーノーツに、昭和のオーディオの主流がSP盤からLP盤へと移行する、メディアと再生機器の発展の経過が、美空ひばりのアルバムリリースのタイミングと同調していることが語られていてなるほど!と納得しました。

曰く「昭和20年〜30年代の美空ひばりは日本のレコードの歴史における最先端の実験の担い手だった」と。日本のレコーディングエンジニアリングの発展に美空ひばりの歌は欠かせないアーティストだったのでしょう。

美空ひばりがもつ天性の幅広い音楽性と、明朗でレンジの広い歌声がなければ実現しなかった奇跡のような音盤。

 

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