A線のキャラクターを変えたい
使っている楽器、Anton Prell #3 ですが、はっきりとした大きく明るい鳴りが特徴で大変気に入っているのですが、A線の出音がキツくて、「ビャンビャン」「ギャンギャン」鳴るときがあります。
弦楽器の高音弦の鳴りっぷりは「ちょっとウエットで尚且つ瑞々しい音」が理想と思っているので、キャラクターを変えるために弦交換をしようと思います。
A線だけを変えても違和感が残る場合があるので、D線も一緒に交換しようかと考えました。
チェロの弦、めっちゃ種類ある!
学生の頃は、弾く回数も多かったので、弦が切れることが割とありました。とくにA線は細いのでよく切れた記憶があります。いきなり「ばつん!」と切れることも、巻き付けてある金属線がほつれるように切れることも。
当時は今のようにネットで買える時代ではありませんでしたので、市中の弦楽器店で買うことになりますが、チェロの弦はだいたい3種類くらいしかなかった記憶が。
だいたい、
・ピラストロ PIRASTRO
・ヤーガ― JARGAR
後に
・ラーセン LARSEN
が出ましたが、それぞれのメーカー、種類も1種類くらいしかなく、
「お手頃なピラストロ」
「鳴りのヤーガ―」
「高級なラーセン」
というイメージでした。
いまはチェロの弦も種類が豊富!新しいメーカーの弦もあるし、各メーカーのラインナップが増えていて驚きました。あと、20年前と比べるとずいぶんと高くなった気がします。(物価ですかね。)
選べない
これだけメーカーも増え、ラインナップも増えるとなかなか選べません。個々で個性の違う楽器に対する相性もありますし、なかなか一般論が通用しづらい世界です。
それでも、とりあえずインターネッツで評価の高そうな弦を探します。
「チェロ 弦 おすすめ」みたいな。
EVAH PIRAZZI GOLD エヴァ ピラッツィ ゴールド
だいたいピラストロの「エヴァ ピラッツィ」がおすすめ1位で出てきますね。プロの評価が高そうなのと、鳴らしやすい、というところに惹かれました。
今回はさらにゴールドを選んでみます。通常版のエヴァピラッツィより張力低めで、パワフルさよりも丸みのある豊かな音色が特徴なのだとか。
A線・D線を交換してみた
楽器に標準でついていたA線は平板な音でしたが、交換してすぐ、鳴りの良い、弾き心地の良いものに変わりました。ギャンギャンいいません。
D線は交換してすぐは「あれ、ウルフ出た?」と思しき音が出ましたが、弾き込んでいくうちに消えました。
総じてチェロらしい、鳴りの良い弦です。「丸みのある豊かな音色」というのは間違っていないと思います。
楽器と弦の相性も問題なさそう。もともと鳴りやすい、大きめの音が出る楽器でしたので、A線・D線を丸みのある音の弦としたので、バランスが取れて良かったと思います。