16回目のレッスン、無伴奏チェロ組曲編。
最近、バッハを習うようになってから、改めて感じているのは、「楽譜どおりに弾ける」ことと「音楽にする」までの道のりがレッスンの中身であり、練習して「音楽にする」過程が大切だということです。
もちろん、技術的に未熟な部分や課題は多く、譜面どおりに弾けるまでにはなかなか時間がかかります。
エチュードの場合は、演奏技術の習得に主眼が置かれれているので「楽譜どおりに弾ける」ことを目指して、ひとつひとつのエチュードで習得すべき演奏技術を「身につける」感覚で練習しています。
しかし、バッハは「楽譜どおりに弾ける」ところは大前提で、その先の音楽表現、楽譜を読んで演奏としてどう表現していくかを練習していくことになります。無伴奏のレッスンを受けていてそこが難しくも愉しい時間です。
トルトゥリエの無伴奏(アナログ盤)を聴きながら譜読み。ロストロポーヴィチとはまた違った演奏。
レッスン忘備録
Suite Ⅰ Sarabande・・・修了
・13小節目、最後のCを響かせる
・右手も左手も脱力することで良い響きが出ます。
・音程もよくとれているので、この曲はこれで合格としましょう。
Suite Ⅰ Gigue
・アナバシス、カタバシスを意識して。(3小節目から4小節目への盛り上がり。)
・4小節目のトリル、装飾音符を付けたくなりますが我慢です。
・8小節目のA音を大きくしない。小さく置くくらいの感じで。
・12小節目のDも同様。小さく。
・16小節目後半の E-D-C / A-D-C は頭のE、Aを響かせる。最初の音は通奏低音だと考える。
・21小節目、8部音符3つは大きく、16部音符から始まる形は「合いの手」なので小さく。
・21小節目〜23小節目まで「フレーズと合いの手」という上記の考え方、24小節目でフレーズと合いの手が合流する感じ。
・25小節目からは「moll」の音程。暗めに、閉じた感じに。
・繰返し後の32小節目、タメを十分に。
・33小節目の16部音符の4連は軽く。大きく弾こうとしない。その前と後の8部音符をしっかり弾く。
次回
Suite Ⅰ Gigue
・譜面どおりに弾くことをクリアした上で、今回習った音楽表現のための技術をいかに自在に盛り込んでいけるか、練習です。
Suite Ⅰ Prelude
・次回からいよいよPreludeに入ります!
・譜読みをしていきましょう。