テールピースとエンドピンを交換
チェロの先生は札幌交響楽団のチェロ奏者。
先生も楽器の調整でお世話になっているという楽器工房さんに、テールピースとエンドピンの交換をお願いしました。
さすがプロ御用達の楽器工房だけあって、作業迅速。1時間程度で交換が完了しました。
もともとのテールピースは樹脂製(Akusticusでした)。
エンドピンは抜けないタイプのカーボン調の10mmパイプ、エンドピンソケットはエボニー(黒檀)でした。
交換したのは、
エボニーのテールピース(イングリッシュタイプ)
独ULSAのエンドピン 8mm(スチール)
ローズウッドやボックスウッドのテールピースも華やかで良いですが、ペグも同材質に揃えるのが常識的なところだそうで、まずはベンチマークとしてエボニーで揃える、というカスタマイズのコンセプトとしました。
音離れが良くなった
まず弾いてみて大きく変わったのは「発音」です。イングリッシュタイプのテールピースに交換したからか、C/G線とD/A線で変化の方向が違います。
C線・G線は音がより深く響くようになりました。これまでより音の表情が前に出る感じです。
D線・A線は金属音が目立たなくなり、艶のあるウェットな音色になりました。
これまでよりC/G線、D/A線の出す音のキャラクターが近づいて、一体感が出ました。
また、エンドピンが変わったことで音の出方や発音のシャープさがわかるようになりました。オーディオっぽい表現だと「音離れが良くなった」感じ。
楽器全体が鳴る感じは二段階くらいパワーアップしました。f字孔から響きの良い音が出ているのが体感できます。
今までも割と音量の出る、明るいキャラクターの楽器でしたが、テールピースとエンドピンの交換で音色に艶が出て、陰影がついた音になりました。
”大人っぽい”音のキャラに変わったように感じます。
しばらくこの組み合わせで慣らして(鳴らして)いきたいと思います。
次は・・・駒と魂柱の交換でしょうか。
工房の方もおっしゃっていましたが、魂柱は製作して1年くらいでフィッティングが変わるので交換するらしいです。交換は材質が安定する冬が良いとのこと。
夏は指板が下がるので駒の調整も冬に合わせた方が良いそうです。
今年の冬にはこの楽器を買ってから1年経つので、魂柱や駒の交換をお願いしようと思います。