モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」

歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」第二部を観劇しました。

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感染症対策で歌舞伎座はまだキャパの半分以下の客席しか使用していません。

最前列は使用禁止、の中で2列目という良席。名優たちが演じる空間を息がかかるような距離で感じることができました。

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歌舞伎の愉しさ、豪華さが凝縮された『寿曽我対面』

第2部の演目は

十世坂東三津五郎七回忌追善狂言として『寿曽我対面』

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三津五郎(大和屋)の長男・巳之助が初役で挑む曽我五郎に、先日文化勲章を受章した菊五郎(音羽屋)、時蔵(萬屋)、松緑(音羽屋)、雀右衛門(京屋)、左團次(高島屋)という豪華な顔ぶれ。内容も非常に豪華で歌舞伎の様式美やエッセンスが凝縮されたような贅沢な舞台でした。

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気品漂う神々しき『連獅子』

祖父と孫である仁左衛門(松嶋屋)と千之助が共演する『連獅子』

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“聖なる獅子”のような神々しさを感じる親獅子(仁左衛門)、パワーがみなぎるような若さを表現する仔獅子(千之助)。クライマックスの“毛振り”はダイナミックさもさることながら、神がかった気品を感じるものでした。

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十八世の勘三郎の「鏡獅子」をテレビで見たことがあります。親獅子の迫力、仔獅子の若々しさ。中村屋のテンポの良さとスケールの大きさを感じました。

名だたる名優が演じてきた「連獅子」、それぞれの家の形や演じ方が感じられ感銘を受けました。

『連獅子』は松羽目と言われる、能舞台をまねて歌舞伎の舞台の正面に老松を描いた舞台装置で演じられます。上手には臆病口(おくびょうぐち)、下手には揚幕をつけ能舞台の様子をそのまま表しています。

長唄の音曲が素晴らしい。後半のいわゆる「毛振り」に向かっていくにしたがって盛り上がっていく長唄はほぼハードロックなのでは?と感じます。

 

 

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