ジャンボジェット機が日本の空から退役してもう10年以上経ちます。
写真を整理していたところ懐かしいデータをみつけました。
JALの747-400D型機の、羽田ー千歳定期路線ほぼ最後の頃の写真。
国内線専用の400D型機は1991年初飛行。ローンチカスタマーもJALでした。
2011年2月18日の那覇発羽田行きのJL914便を最後に定期便としての運航を終了。
羽田便でたぶん747-400に登場するのは最後だろうというタイミングで降機の際に写真を撮らせていただきました。
Exifを確認すると2010年12月20日の日付。
クラスJの先頭窓側1Aから6Kまで(うち5D/G、6D/Gは中央通路側席)の28席がいわゆる“Aコンパートメント”と呼ばれる機首部分に位置します。機首側のクラスJ席は他の旅客機と違い搭乗時に搭乗口を入って左側に向かうことになります。機首側の乗客だけが出入りする形となるので、他の旅客搭乗が通過することがありません。これが非常に快適でした。
まだこの頃はクラスJのシートは布張り。
機首に向かうにしたがって幅が狭くなるので、先頭は2+2。後方に行くに従い2+2+2になります。最前部の壁には物入れ。クロークとして大きな手荷物等入れることができました。物入れ上部のブラウン管が今となっては時代を感じる部分です。
中央最前列5D/G席は前方視界が開けていて広々としています。座席前方のカウンター部分までの間隔も広く、通路側座席としては異例に快適な座席でした。
座席指定の際はなるべくAコンパートメントのクラスJ席を予約していた思い出があります。
たぶん、現行機であるA350やB787の方が客席空間は大きく、快適になっているのかもしれませんが、ジャンボの見た目の大きさからくる安心感とキャビンのゆったりした雰囲気、四発のエンジンの力強い推力の感じとか、しみじみ懐かしく思い出しました。