モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

Marantz Model 3300 ④ 中身が美しい編

Precision Crafted in U.S.A

純米国製コントロールアンプ、Model 3300の中身を開けてみた。

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特に電気的な知識がなくとも「なんだか美しい!」と思える中身。

きちんと作ってるなあ。当時の米国のオーディオ製造技術の丁寧さがわかる。

まだ集積回路は使われていない。プリント基板にトランジスタと抵抗とコンデンサダイオードがはんだ付けされた回路、それらの基盤を結ぶ配線。余裕を持った各基盤の構成・配置と美しい配線は、それぞれのデバイスの色や姿かたちの特徴もあって見ていて楽しい。

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製造時期による部品の違い

ガリが治りきらずに手放した方の3300も中身を開けて写真を撮っていた。少しずつ構成部品が違うのがわかる。

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左:シリアル7928 右:シリアル3925(現所有のModel 3300)

まずわかるのは電源系回路のコンデンサの違いだ。以前のもの(シリアル:7928)は水色のルビコン製(日本製?)と銀色のERO(ドイツ製?)のコンデンサだが、現所有の3300(シリアル:3925)は薄青メタリックの(たぶん)フィリップス製と、銀色のはシーメンス製だ。

現所有の方がシリアルが若いので、初期モデルということだろうか。初期は欧米の部品を使用していたが、後の生産機では日本製の部品も使われるようになった、とみることもできる。

あと、よく見るとルビコン製のコンデンサは470μFなのに対し、現所有のものは680μFだ。(のちにサービスマニュアルを見るとマニュアル上は680μFが設計上の正しい部品のようだ。)

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この2つの比較だけだが、後年のモデルでは調達先や実装する部品仕様の変更が行われたようだ。(これ、たぶんコストダウンですよね?)

あと、見比べてみて現所有の方はパイロットランプがLEDに換装されているね。ちょっと眩しいのです。